ひたね
ひたね
小さなひたね
燃え上がり、不意に
風に吹かれて
焔に向かって
絵を書いた
焦げた魂の
中核
焼き尽くして
立ち去っていく
案山子の焼け跡に
灰一片
百年の古樹
花が散り
枯葉に花弁
細長く伸びて
何時か空に
届く
剥げた漆の門
彼岸の手が
ノック
流浪した
幽霊に
おかえり
ひたね
小さなひたね
燃え上がり、不意に
風に吹かれて
焔に向かって
絵を書いた
焦げた魂の
中核
焼き尽くして
立ち去っていく
案山子の焼け跡に
灰一片
百年の古樹
花が散り
枯葉に花弁
細長く伸びて
何時か空に
届く
剥げた漆の門
彼岸の手が
ノック
流浪した
幽霊に
おかえり